リヴァイサル~記憶の旅~
ふと気が付けばコロナは沈みかけていた。
赤い満月のアロンが少しずつはっきりと姿を現しはじめる。
不気味に光るアロンを見て、キンは急に怖くなった。
ギュッとレッジの服のすそを掴む。
「?どうした?」
「…ちょっと、怖い……。」
なんだろうか。
背筋が凍り付きそうなものを感じる。
「……大丈夫だって。」
レッジはそういってキンの頭をポンッと叩いた。
「キュ、キュー。」
レイもキンを元気づけるように肩に乗って頬を舐める。
それらに励まされ、キンは少し怖さがとれ、少し笑った。
そのときだった。