リヴァイサル~記憶の旅~
始めは真ん中で小さく光るくらいだった。
だが、まるで波紋が広がるように湖全体に光が広がった。
「キン、下がるぞっ!」
ボケッと立っていたキンの腕を掴み、レッジは湖から離れる。
「あっ!」
なにか見つけたキンは立ち止まった。
キンの視線の先には―――人。
17才位の黒髪の青年らしき人が湖のすぐそばで倒れていた。
「キン、どうしたっ?」
「人…!助けなきゃ……!!」
気付けばキンはレッジの腕を振り払って走り出していた。