リヴァイサル~記憶の旅~
目の前に立つ3メートルの巨人にキンは足がすくんだ。
下がろうにも逃げようにも足が動かない。
剣をもつ腕もガタガタ震える。
トロールがこん棒を振り上げた。
「キンっ!避けろっ!」
そして、振り下ろす。
キンの目にはそれがスローモーションのように映った。
逃げなきゃ。
でも逃げれない。
足が動かない……
それに……
レッジを……黒髪のこの人を……
見捨てられない……
助けなきゃ……
助けなきゃ………!!!!
キンがギュッと目をつぶったとき
剣が輝きはじめた。