リヴァイサル~記憶の旅~
ちょうど青年が体を起こしたところだった。
「起きたっ?」
キンはドンッとレッジを突き飛ばして、青年のもとに駆け寄った。
またレッジが頭を打ったことは言うまでもない。
「大丈夫っ?」
「……ここは…?」
青年は頭を押さえながら辺りを見渡した。
「ここは……えっと……。」
そういえばここがどこかわからない。
キンは答えに困って言葉が続かなかった。
「スターティンっていう村の近くの草原だよ。」
キンに変わってレッジが答えた。