リヴァイサル~記憶の旅~
旅立ち
真夜中近くにキン達はスターティンに着いた。
キンはレッジとリバ(しばらくレッジの家に居候することになった)と分かれ、家に向かう。
遅くなってしまい、リーナは怒っているだろうか?
キンは恐る恐る木のドアを引いた。
ギィィ……
「キンっ!どこ行ってたのっ?」
ドアが開くと同時に中から飛んできた声。
キンは思わず体を縮めた。
「心配したのよっ!
どこかで倒れてるかもしれないって……」
リーナの声が震えている。
そう気付いたキンはリーナの目をじっと見つめた。
リーナの目は怒っていて、そして、潤んでいた。
「ホントに心配したんだから…」
「ごめんなさい…」
キンは頭を垂れて謝った。
リーナはそんなキンを優しく抱きしめると、「でもよかった…」と囁いた。