リヴァイサル~記憶の旅~
――次の日の朝。
「レッジ、行くよっ!」
「きゅきゅ〜っ!」
バタンと乱暴にレッジの家のドアが開き、キンが入ってきた。
「んぁ…?」
レッジは開ききってない目を擦って隣の部屋から出てきた。
「キン……どした…?」
大きな欠伸をして、寝ぼけたような声で聞く。
「だから、出発よっ!
旅の出発っ!
リバの記憶を探しにっ!
私のお父さんを探しにっ!」
キンの最後の言葉にレッジは目を丸くした。
「お前…キルシアを……探しに行くつもりか…?」
「うんっ!」
キンは満面の笑みで頷いた。
「……なんで今更…?」
レッジは複雑そうな顔で聞いた。