リヴァイサル~記憶の旅~
「なんでって…お父さんの顔が見たくなったからっ!」
キンは満面の笑みで言ったが、レッジの複雑そうな表情は変わらない。
「なぁ…キルシアはもういないかもしれないんだぞ?
それをわかってていってんのか?」
レッジの言葉がキンの胸に軽く刺さったが、キンは笑顔を崩さなかった。
「わかってるよ。
でも、お父さんが死んだって決まった訳じゃない。
それにリバの記憶探しも一緒にするわけだから一石二鳥じゃない。」
「僕の…記憶を……?」
いつの間にかいたリバが驚いたように呟いた。
「ええっ!
リバの記憶を探しに行くのっ!」
キンは微笑み、リバの手を握った。
リバは顔を輝かせた。
「記憶探し……行くよっ!
過去のこと知りたいからっ!
自分のこと、もっと知りたいから!」