リヴァイサル~記憶の旅~



「……はぁ。」



レッジはため息をつくと、向かってきたキンの剣を払った。



「お前は隙がありすぎる。
剣術の初歩も身に付いていない。
経験も浅い。
1日や2日剣を持っただけのひよっこに俺はやられると思うか?」



キンの剣はまた宙に舞い上がる。



「そんなのわかんないっ!」



キンは地面に突き刺さった剣を握るとまたレッジに向かって走り出す。



「…なんでそんなに旅に行きたがる?」



キンの剣を受け止めて聞く。



「お父さんに会いたいからっ!
リバの記憶を取り戻したいからっ!」



キンは剣の角度を変えてレッジに振り下ろす。



「そんだけなのか?」



レッジはまたキンの剣を止める。



キンは剣を握る手に力を込める。



剣同士がカチャカチャ音を立てた。
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