リヴァイサル~記憶の旅~
レッジは苦笑いして言う。
「じゃぁ準備出来たらっ!
先行って準備してくるー!」
キンはそれだけ言い残すと風のように走り去った。
レイも短い足でキンを追いかけて行った。
キンがいなくなると静かになった。
さわさわと風が吹き、草木を揺らす。
レッジの金髪も風に吹かれてなびく。
「手加減しました?」
「うぉっ!びっくりしたぁ。
横から急に現れんなよ。」
レッジは大袈裟に胸を撫で下ろし、リバは静かに微笑んだ。
「驚かせてしまいすみません。
そんなつもりはなかったんですがね。」
「ま、いーけどさ。」
レッジは頭をかくと"ふぅ"と息を吐いた。