リヴァイサル~記憶の旅~
「手加減…したよ。
少し力抜いた。」
レッジはそう呟いて空を見上げた。
「なんかさ…キンの目を見たら、怖くなった。
ぜってー隠された力があるって思った。
今はまだ全然だけど、きっといつか開花する。
キンは……しっかりキルシアの血を引いてるよ…。」
「キルシアさん…キンのお父さんはそんなすごい人なんですか?」
リバはどこか遠くを見ながら聞く。
「あぁ…。
あいつはすげぇヤツだ。
ただ…その分愚かだけどな。」
レッジは小さく笑いながら言った。
「キンのお父さんはどんな人なんですか?」
「いつかわかるよ。
旅に出ればきっとな。」
レッジは微笑んだ。
「……キンはお父さんに出会えるでしょうか?」