リヴァイサル～記憶の旅～

キンは家に着くと、すぐに旅の支度を始めた。



食料は日保ちのいいもので、水は水筒に入れて持って行こう。
着替えは２、３日くらいあればいいかな？
あとは毛布とか…あ、火付け石もほしいな。
小型のナイフも………



いろいろ考えながら袋に荷物を詰めているとコンコンとノックの音が聞こえた。



｢キン、入るわよ。｣



一声かけてリーナが入ってきた。



荷造りをしているキンを見て、リーナは目を丸くした。



｢キン……あなた、どこいくの？｣



｢旅に行くのっ!｣



キンは荷物を詰めながらウキウキとした声で言った。



｢旅…？｣



リーナは意味がわからないというように呟く。



｢そうっ。
今日レッジに勝ったのっ!
だから旅に行けるのっ。
これはそのための準備よ。｣



キンは声を弾ませてリーナを見たが、リーナの表情を見て、嬉しそうな表情が消えた。