リヴァイサル~記憶の旅~
キンは出会った時からリバは自分とは違う、遠い世界の人に思えて仕方なかった。
レッジと戦った時。
自分はまったく歯が立たなかったのにリバはあっさり勝った。
リバの剣は素晴らしかった。
ため息が出るほど美しく、隙はなかった。
リバはあっけなくレッジの剣を弾き、勝利を収めた。
記憶を失う前に剣術を習っていたとしても、そこまで完璧に戦えるのは才能だ、とレッジは言っていた。
自分はなくて、リバはある。
その差が激しくて、キンはリバに近づけない。
そう思ったのだ。
だが、思わぬところでリバを近くに感じれた。
それがキンには嬉しかったのだ。