恋を教えてやる
颯太side
俺はさっきの言葉を言ったとき心臓が高鳴った。
瑠菜にまだきちんと向き合って言っていない。
ただの気持ちを瑠菜に話しただけ。
瑠菜は完璧に自分のことではないと思い込んでいる。
そのせいか顔はどんどん沈んでいく一方。
だから俺は瑠菜に向かって本当の気持ちをぶつけようと思った。
「あのさ瑠菜…「なんであたしに言ってるの…?」
瑠菜が言葉を遮った。
「その気持ちをあたしに話してどうなるのよ。あたしに関係ないじゃん!あたしに言うんじゃなくてその好きな子に言ってきなさいよ!!」
瑠菜は怒りを込めたように大きな声で俺に言い放ってきた。