やくそく
ママはやさしく 微笑むと、スヤスヤ眠った弟をベッドに寝かして、チィちゃんをひざにのせます。
そして、やさしく こぅ答えました。
『みんなが赤い糸でつながっているからなのよ』
『赤い糸…?なぁに?赤い糸って。チィにはないよ、つながってないよ』
チィちゃんは 不思議そうにママに聞きかえします。
すると、ママはもういちど やさしく こぅ言いました。
『あのねぇ、赤い糸は 神様しか見えないのよ、神様だけが知っている、約束があるの』
『やくそく…?』
チィちゃんは ますますわからなくなりました。