うぃっしゅ・ふぇてぃっしゅ!!
『ってなワケでー、明日の昼3時から堤さんの取材入ったから気合入れて来ぃやー。ちなみに今回メインで相手してやんのは自分らしいから、更に気合倍増で頼むわ。ついで要員としてワシも行くけど、何度も言うようやけどメインは自分やで!!そこんとこちゃんと自覚持って来ぃ!!んじゃ、取り急ぎの用件にてこれで失礼するわー』

数日後、仕事から帰ってきた僕は随分な留守電メッセージを聞き終え、ずーんと暗い気分に陥った。
誰の陰謀だ?ドSの権化である紗雪さんか?我が侭ばかりの夾ちゃんか?押しが強すぎる理亜さんか?…誰も違う。

恐らくは、あのぽややんプロデューサーが何も考えないで―――恐らくはあみだクジか何か―――そんなもので決めたに違いない。才覚ある人間ほど人格形成に問題大有りなのは何故なのだ?
まあ、変人と天才は紙一重とは言うけどさ。


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