幼なじみ攻略法-チョコより甘い文句を添えて-
髪ぼっさの化粧もせず。
お気に入りの香水を何とか
ワンプッシュ。
制服をとりあえず着て
外に出た。
三分ちょいという好タイム。
「おせぇ。」
うわぁ-
不機嫌って顔どころか
全身に書いてある。
そうですよね。
いくら学校が
近いからといえ、
走らなきゃ完全
遅刻ですもんね。
「ごめんなさい。」
「...」
無視っ
「乗れ。」
「え??」
「走っても
間にあわねぇから。」
乗れって...
あなたが今乗ってるのに??
世にいう2ケツ??
2ケツ-?!
無理でしょ。
心臓がついに
サヨナラするって。
「無理っ」
「はやくしろ。」
「....はい。」
心臓とかの前に
命とサヨナラするとこだった
私に拒否権は無く、
だれが私を責められよう。
「ってはやっ。
怖っ。ぎゃぁ-っ」
必死にときめきを忘れて
しがみつく私を誰が...略。
つ、ついた。
余裕すらある。
私の寿命を
減らしただけある。
ぽけっとしてると
ひっくい声で
降りろと聞こえた。
うわぁお。
私ったらいまさらだけど
大胆なんだから。
がっちり抱きついている。
って死ぬっ。