午前二時のレモンティー
昼過ぎの講義には睡魔が付きもので、
私の友人たちも早々に
現実世界からのリタイアを宣言した。
彼女らは今夢の世界で船を漕いでいる。
それに気付いているであろう教授も、
興味ないと言いたげに授業を進める。
「ナオは、」
ナオらしくいればいい、
彼女の言うことなんて気にしないで良いよ、
そう言うことは簡単なのに。
「誰にでも優しいんだよ。
だから不安になるんだよ。
女の子が欲しいのは、特別感。
あたしだけを見てっていう独占欲。
ナオはそれに気付かせるの。
自分の醜い気持ち。
優しいナオと釣り合わないような
醜い自分に気付いてしまって、
嫌になるの」
はっとして口を押さえた。
へにょんと笑うことによって、
私は言葉に装飾を施した。
カッコワライという防御線。
「分かる?
この女心」
私の友人たちも早々に
現実世界からのリタイアを宣言した。
彼女らは今夢の世界で船を漕いでいる。
それに気付いているであろう教授も、
興味ないと言いたげに授業を進める。
「ナオは、」
ナオらしくいればいい、
彼女の言うことなんて気にしないで良いよ、
そう言うことは簡単なのに。
「誰にでも優しいんだよ。
だから不安になるんだよ。
女の子が欲しいのは、特別感。
あたしだけを見てっていう独占欲。
ナオはそれに気付かせるの。
自分の醜い気持ち。
優しいナオと釣り合わないような
醜い自分に気付いてしまって、
嫌になるの」
はっとして口を押さえた。
へにょんと笑うことによって、
私は言葉に装飾を施した。
カッコワライという防御線。
「分かる?
この女心」