サロン・ド・カトレア へ ようこそ


「…(怒)…(怒)…(怒)…


……半年間、
アンタ何してたの?」



ゴゴゴゴ、と
地鳴りが聞こえそうな
重く、暗い、
地の底からの問い掛けに

坊主頭は
涙目で答える。


「チラシを撒いたり

マンションにポスティングしたり

営業活動はしてましたっ(泣)」



暗闇に
女の目が光る。


「そんでも

半年間、閑古鳥が鳴いてんのっ??」



「はいぃぃぃっ(泣)」


坊主頭は、体半分を
カウンターに隠しながら
半泣き状態である。



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