×-カケル-
いてえ。
頭が割れる。
ハンマーで頭をガンガンと殴られているような痛みが、後頭部に響いている。
うっすらと目を開けても、真っ暗で辺りが見えない。
寝てたのか。
体に厚手の毛布が掛けられている。
酔っ払って寝るなんて、俺はどこまでもダサい男なんだ。
しばらくすると、暗闇に徐々に目が慣れてきた。
真っ白な壁。
小花柄のカーテン。
梓の部屋だと気づくのに、そう時間はかからなかった。
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