獣~けだもの~
 
 有名な歴史モノって。

 古今東西の文章を書くプロや、アマチュアの方々がもう何度となく、物語にしているんですよね。

 自分で書く物語よりはるかに上手く、面白い作品が山と積みあがっているにもかかわらず。

 なぜ、僕が書かなくてはならないのか。

 何度となく、繰り返された物語を。

 しかも短編で、どう『面白く』書いてゆけるのか。

 ……と言うのが、僕の中での課題であり。

 その結果が、この『獣』という作品となりました。

 それでも。

 自分では『弁慶』をこんな風に表現した作家は居ないだろうな、と信じていますが、世間は広いので、実際のところは、判りません。

 しかも、一応は資料を読んで、なるべく違和感なく、を目指しましたが。

 設定自体がウソつけ、状態なので後で読み返してみると、時代的に、また設定的にだいぶ無理があります。

 が、しかし。

 これが、今。

 僕の書ける歴史モノの精一杯です。
 
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