スタッカート《番外編》
唇を尖らせて、顔がどんどん険しくなるのを自分でも感じながら、HRが終わるのを待つ。
なんの面白味もない言葉の羅列。
へらへら笑うクラスメート。
ああ、
いやだいやだいやだ。
ぐしゃりと強く、ノートの端っこを握る。
同時に隣から視線を感じて、私は眉間にしわを寄せたまま視線を向けた。
がっちりと合ったその目は、私が以前から知る茶色の目。
奴は私に負けないくらいの不機嫌そうな顔で、
「不細工な顔だな」
……なんて、吐き捨てやがった。