生徒会とメガネっ子
「じゃあ…そうします…」

そう言って、綾は健紫の腕にしがみついてまた進み始めた。

それから先も変なお化けたちが出てきたりしたが、なんとか二人はゴールにまでたどりつくことが出来た。

「ハア…怖かったぁー…」

お化け屋敷から出てきた綾は一安心した顔をして言った。

「綾ちゃん。よく頑張ったね。」

「頑張ったねって…先輩が無理やり連れて行ったからじゃないですか!」

「まあそうだなんだけどさ…ご褒美あげる。」

「えっ?なんですか?」

そういって、健紫が取り出したのは、小さなハートのネックレスだった。

「わあ…」

「つけてあげるよ。」

健紫は綾にネックレスをつけてあげた。

「うん。すっごい似合うよ。」

「本当にこのネックレス可愛い…ありがとうございます!」

「いいよいいよ。あ、もう時間だね。みんなのところに戻んなきゃね…」

少し物足りなさそうに健紫が言って、二人は残りの四人がいる場所に戻っていった。






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