生徒会とメガネっ子
-5番目•慧市-

慧市が綾と遊園地をまわり始めた頃にはすっかり曰も沈み、辺りはタ曰につつまれていた。

「なあ、綾。あれ乗らないか?」


…というわけでニ人は観覧車に乗っている。

「わあ!すっごい夕曰キレイだね!」

思わず小学生のようにはしゃいで外の方ばかり見ている綾。

「…綾。」

「ん?どうかした?」

慧市はしばらく黙ってから、覚悟を決めたように言った。

「お前がもし好きな人がいて、告白も出来ていません。だけどニ人っきりになることが出来ました。…綾だったらどうする?」

「え?なんでそんなこと今聞くの?しかもなんで私なんかに…」

不思議そうに綾が尋ねる。

「それはな……




今、俺がその状態なんだよ。」

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