生徒会とメガネっ子
「え…ってことは、まさか自分が好きっていうオチ?うわーナルシストー」

「…あーもう!なんで分かんないんだよ!だから…

俺はお前が好きなんだよ!!!」

ここまで言って、慧市はあっ、という顔をした。

「えっ…?」

「誰がなんと言おうとこの気持ちは変わんねえ。だから…綾の返事の返事を聞かせてくれ。」

慧市はそこまで言うと、うつむいてしまった。

「「……」」

二人の間に沈黙が流れる。

観覧車は一番上にまで来ていた。


「…ごめん。私、まだ誰が好きとか分からないの…だから、今は答えられない…」

「そうか。分かった。」

少し寂しそうに慧市は言った。

「じゃあ、お前を惚れさせてやる!絶対だからな!覚悟しとけよ?」

さっきの言葉とは違い、明るく慧市は言った。

「…うん。」

沈みかけた夕日がそんな二人を優しく包んでいた。
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