生徒会とメガネっ子
カランコロン

「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

店内に入ると、店員が出迎える。

「二人です。」

「では、こちらにどうぞー」

そう言って案内されたのは、喫煙席の近くの席だった。

「けほっ、けほっ」

「綾ちゃん、どうしたの?」

「いや、すいません。ちょっとタバコの煙が苦手なんで…」

近くの席からはタバコの煙が流れてくる。

「え、じゃあ席、替えてもらう?」

「大丈夫ですよ。これぐらいなら。」

「そう…ごめんね。ムリさせちゃって。」

「いえいえ。その代わり、パフェおごってくださいね?」

「最初からそのつもりだよ♪」

洋仁は微笑んだ。

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