生徒会とメガネっ子
さて、今日は一学期の終業式の日。

「うーわ…」

渡された通知表を見て絶句する綾。

「あーよかったーお母さんには怒られないで済むわー」

隣では沙夜香がつぶやいている。

「綾はどうだった?」

そう言って沙夜香はひょいっと綾の通知表を覗き込む。

「ちょっ、見ないでよ!!」

「そんなにヤバイ内申だったのかよ。」

いつの間にか近くに来ていた慧市が言う。

「…そういう慧市はどうだったのよ。」

「俺はそんなにヤバイ内申なんか取らないもーん♪」

「つくづくムカつくやつだな…」

綾はボソッと呟く。

「あ、そうだ。今日も生徒会の集合かかってたよな?」

慧市が思いだしたように言う。

「えっ?そうだったっけ…」

「そうだよ。まったく…お前の天然には脱帽だわ…」

「ホントに。」

沙夜香も便乗して言った。

「帰りの会始めるから席着けー」

高橋先生の一言で慧市たちは自分の席へ戻っていった。
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