生徒会とメガネっ子
「…劇やりません?劇。」

約五分間の沈黙を破ったのは綾だった。

「劇って…何やるの?まさか高校生にもなって桃太郎とか?」

梓はこう言って、桃太郎ご一行になっている生徒会メンバーを想像して、吹き出した。

「そうじゃなくって!その…シンデレラとか…お姫様役やりたいなーって思って…」

今度は男子陣が綾のドレス姿を想像してニヤケていた。特に慧市と洋仁のニヤケ方はハンパなかった。

「「「「「やろう!!!!!」」」」

気がつけば男子全員がハモってこう言っていた。

「よかった♪じゃあ決まりですね!それじゃあ、演目どうします?」

綾は自分の希望が通って嬉しそうだった。

「…聞いてます?」

男子陣もまた、嬉しそうだった。
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