生徒会とメガネっ子
そしていよいよ当日。

「綾…めちゃめちゃ似合ってる。」

舞台袖で話す生徒会の面々。

出番の時間は刻一刻と迫っている。

「ホントのお姫様みたいだね♪」

「そんなこと言わないでくださいよぉ…この格好恥ずかしいんですから…」

瞭と洋仁の言葉にうつむきながら答える綾。

「もしかして緊張してる?」

慧市の質問にコクンとうなずく綾。

「あんだけ練習したんだから大丈夫大丈夫♪」

梓が言う通り、役が決まった日からずっと練習してきた。

「うん…」

「……そろそろ時間だ。」

健紫が言ったと同時にざわついていた会場が静かになっていく。

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