生徒会とメガネっ子
入った二人は、唖然とした。

なんせ、中にいた人たちは皆、イケメンだったからだ。

「す…すげえ…」

慧市は思わずつぶやいた。

「さ、二人ともここに来て座ってください。俺…じゃなくって僕は、山村梓(ヤマムラアズサ)です。これからよろしくお願いします☆」

「梓くんかあ…よろしくね。私は…」

「木坂綾さんですよね?」

綾が言う前に梓は答える。

「わあ、すごい!なんで分かったの?」

「だって、今回の役員の中で紅一点ですもん。そりゃあ覚えますよ。」

「そっか…私、女子1人なのか…ちょっとさびしいなー」

「あのー…俺は…」

自分の存在が忘れられていると悟った慧市が言った。

「あ、忘れてた。こっちは私の幼馴染の安形慧市って言うんだ。」

「よろしく。」

「よろしくお願いします!慧市先輩!」

「おう!よろしくな。梓。」
< 15 / 144 >

この作品をシェア

pagetop