生徒会とメガネっ子
「じゃあ、次俺ね☆俺は辻村洋仁(ツジムラヨウジ)。書記だよ。よろしくね綾ちゃん。」

語尾にハートマークが付きそうな甘ったるい口調だったが綾は、

「よろしくお願いします。」

といたって普通に返していた。

「…あのー俺は…」

またも忘れられていた慧市が言った。

「あ、ごめん。………名前なんだったけ?」

「…安形慧市です。」

「よろしくね。」

「…はい…」

少し不安になった慧市だった。
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