生徒会とメガネっ子
そう叫んで健紫と梓は洋仁を綾からひっぺがした。

「いいじゃねぇかよー」

「よくないです!」

「綾ちゃんに失礼だよ!ほら、綾ちゃんビックリして固まっちゃったじゃねぇか!」

「…………」

正確に言うと綾は驚いて固まっている訳ではなく、なぜ自分が抱き締められたのか考えていたからだった。

「いいじゃねぇか、それぐらい…」

「綾ちゃん、大丈夫?ごめんね。洋仁あんなのだから…」

「いえ、大丈夫です…」

そうは言っているものの、綾の顔は赤くなっていた。

「ならよかった。じゃあ、早速仕事やりましょう!」

「そうしようか。では、今日の仕事は今度の生徒総会の資料作りだ。地味な作業だけど、頑張っていこう。じゃあ、作業開始ー」
< 25 / 144 >

この作品をシェア

pagetop