生徒会とメガネっ子
「あれ?そういえば瞭先輩はどこにいるんですか?」

「どーせサボって屋上にでもいるんじゃねえの?」

「まったく…困ったもんだよな。会長のクセに仕事は俺らに押し付けて…昔っからだからな…」

「私、呼んできましょうか?」

「あいつはほっときゃいいんだよ!ほっときゃ!」

瞭といつもケンカばかりしている洋仁が言った。

「いや、それはできません。私呼びに行ってきますね。」

綾はそういって生徒会室から出て行った。

「待って!じゃあ俺も行く!」

「「お前は行くな!!!」」

ついていこうとした梓が健紫と洋仁に止められる。

「でも、綾ちゃんになんかあったらダメじゃないですか!」

「そんな学校内でそんなに危険なことなんか起きないさ。それとお前はサボりたいだけだろ?」

お前の考えはお見通しだよとでも言うように健紫が言った。

「…でも…」

「いいじゃねえか。もし綾ちゃんと二人きりになった瞭がどう出るのか…」

そう言って洋仁は妖しく笑った。
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