生徒会とメガネっ子
次の日、綾は昨日のことがあってか、ぼーっとしていることが多かった。

授業にも集中できず、その日に取ったノートはすさまじいことになっていた。しかし、本人はしっかりノートを取ったつもりだから驚きである。

そんなことがありながらも、今は掃除の時間。

「綾、あーやーめ!」

「あ、ごめん…」

「どうしたの、綾。なんか変だよ?」

「うーん…ここんとこ寝不足なんだ。だからぼーっとしちゃって…」

口からでまかせの嘘である。

「そっかあ。分かるわー。その気持ち。早く寝なきゃーとは思っても、結局いつも通りの時間だったりするし。」

「そうそう。今の私、まさにその状態。」

「今日は早く寝なよ?」

「うん。」
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