生徒会とメガネっ子
梓は何とか歩くことはできたが、だんだんと意識が朦朧としてきていた。

「はぁ…はぁ…」

「もうすぐだから…頑張って!」

綾が励ますが、梓は限界に近づいていた。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

呼吸もだんだん荒さが増してくる。

そして…

どさっ

梓は気を失った。

しかし、保健室まではまだ距離がありそうだ。

「しょうがないか…」

綾はそういうと、梓をおんぶした。

梓は小柄なため、あまり力のある方ではない綾でもおんぶすることができた。

「よいしょっと」

綾はまた保健室にむかって歩きだした。


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