生徒会とメガネっ子
「う……」

「あ、気が付いた?」

そう言ったのは保健の大沢先生だ。

「ここは…?」

「保健室よ。木下さんがここまでおんぶして来てくれたわよ。」

「綾ちゃんが…」

自分がおんぶされていたと聞いた梓は少し恥ずかしくなった。

「それにしてもいいわねーそこまでしてくれるお友達がいて。」

「いや、友達なんかじゃなくって綾は俺の…」

そこまで言いかけたとき、

ガラガラ

保健室のドアが開いた。

「あ、梓くん気がついたんだ。今、健紫先輩たちに事情言ってきたとこだから。ゆっくり休んで。」

にっこりと笑って綾は言った。

「うん…ありがとう。」

「さてと…じゃあそろそろ邪魔者はおいとましましょうかしらねー山村君、ゆっくり休んでね♪」

大沢先生は少しわざとらしく言うと、ウインクして保健室から出て行った。

「えっ?あのー…」


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