生徒会とメガネっ子
全員が不思議に思っていたが、この日の生徒会の活動は終わった。

健紫は洋仁に聞いてみることにした。

「洋仁、あのさ…「洋仁先輩、どうしたんですか?なんか様子が変ですよ?」

しかし、綾に先を越された。

「いや、なんでもねえよ。心配すんな。」

少しはにかんで洋仁は答えた。

「なんでもなくないです。いつもならさっきのところで瞭先輩とケンカしてるはずですもん。」

「変に思ったのがそんな理由かよ…」

洋仁は苦笑いするしかなかった。

「とにかく、なんかあったんならいってくださいよ!すごい心配なんですから。」

「…そこまで言うんだったら…綾ちゃん、ちょっと耳貸して。」

洋仁は綾の耳に顔を近づけると、ぼそぼそっと何かを言った。

「…分かりました。」

綾はそう言って、生徒会室を出て行った。
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