生徒会とメガネっ子
「まだこれ取っちゃダメですか…?」

「ダーメ。もうちょっと。」

そう言う瞭は子供のように無邪気に笑っていた。

「…さ、着いたよ。目隠し取るな。」

「ま、まぶしいよぉ…」

久しぶりの光に綾は目が眩んだ。

「…?」

しばらくすると目が慣れて来て、何の乗り物の前にいるのかが分かった。

「これ乗るんですか…?」

綾達がいるのはこの遊園地で一番怖いと言われるジェットコースターだった。

「面白そうじゃん♪さ、行こう。」

「絶叫系は大丈夫ですけど、さすがにこれは無理ですって!」

「いいからいいから♪」

そう言って瞭は綾を引きずるようにして乗り場へとむかって行った。
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