生徒会とメガネっ子
「よいしょっと。ここでしばらく座っときな。」

瞭は日陰のベンチに綾を降ろして座らせた。

「ありがとうございます…ごめんなさい…先輩の大事な一時間なのに…」

綾が申し訳なさそうに言った。

「いや、いいんだよ。もともと無理させて乗らせた俺が悪いんだし…こっちこそごめんな。」

そう言って、瞭は綾の頭をなでた。

綾は思わず顔が赤くなってしまった。

「先輩、もう私大丈夫です。乗り物乗りに行きましょ!」

綾は言った。

「ホントに大丈夫か?」

瞭が心配そうに尋ねる。

「大丈夫ですよ!ほら行きましょ!」

綾は瞭の手を掴んで引っ張って次の乗り物へとむかって行った。

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