生徒会とメガネっ子
―二番目・洋仁―

「「…」」

前の一件があってか、二人は気まずいムードの中ずっと黙っていた。

「…綾ちゃん、この前はごめんね。」

洋仁が口を開いた。

「いやいや、謝んないでくださいよ!もう気にしてないですから。それより、今日は楽しみましょ?」

綾は微笑んで言った。

「ほんっとにごめん。お詫びにジュースおごるから。」

「そんな…いいですよ。」

洋仁の申し入れに綾は手をブンブン振って断ろうとした。

「いや、俺の気が済まないからさ。ほら、行くよ。」

洋仁は綾をひっぱって売店へと行った。
< 84 / 144 >

この作品をシェア

pagetop