生徒会とメガネっ子
「はー…いい汗かきましたね♪」

乗り物から降りた綾は名残惜しそうだけど嬉しそうに言った。

「綾、もしかしてこういう乗り物好き?」

「いえ。あんまり身体動かすことは好きじゃないんですけど、なんか先輩と一緒だと楽しかったです。」

綾は言った。

「じゃあ、なんでこれ乗ったんだよ?」

「うーん…何となくってヤツです。」

「理由になってねぇよ。」

「うふふっ♪」

「じゃあ、次はあれ乗ろうぜ。」

そう言って洋仁が指したのは、コーヒーカップだった。

「えー…」

「ほら!行くぞ。」

「ええー!?」

綾はさっき洋仁にしたことと全く同じ状況で連れて行かれたのだった。
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