生徒会とメガネっ子
「あっ、だんだん思いだしてきたかも…確か、瞭先輩と乗ったジェットコースターの降り場の近くだったような…」

「瞭!それどっちだ!?」

綾の言葉を聞いた健紫がすぐさま瞭に尋ねる。

「はあ?綾、全然方向ちげぇじゃねえか!」

「え!?そうなんですか…?」

「ほら、いくぞ。」

そう言うと、瞭は綾の手をとって歩き出した。

((((うわ…ずるい…))))

残りの四人は指を銜えて見ているしかなかった。




「着いたぞ。ここか?」

「そうです。ここです!これホント美味しそー♪」

「…本当に方向間逆だったな。」

慧市がつぶやく。

「みなさん、迷惑かけてすいませんでした…」

綾が頭を下げる。

「いいよいいよ。綾ちゃんは悪くないよ。」

健紫が綾をなだめる。

「でも…」

「いいからいいから♪それより、早く飯食べよーぜ。俺も腹空いてんだ。」

「ほら、行こ?」

洋仁と梓が綾をうながす。

「…うん!」

何はともあれ、綾たちはお昼を食べることができたのだった。


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