生徒会とメガネっ子
「…お化け屋敷行きます。」

しばらく考えた綾は言った。

「チッ……じゃあ並ぼうか。」

健紫は小さく舌打ちをしてから綾をつれて、お化け屋敷に並んだ。

(い、今の舌打ちって何なの!?)

綾は心の中でそう思った。



「せんぱーい…やっぱりやめましょうよー…」

入り口に近づくにつれてますます怖くなってきた綾は、健紫の服のすそを掴んで言った。

「ここまで並んだのに?」

「だって怖いんですもん…」

「じゃあ、そうやって服のすそ掴んでていいから。一緒に来て?」

綾はその言葉を聞いて、少し怖くなくなった気がした。

「…先に行ったりしないでくださいよ?」

「わかってるよ。」

綾と健紫はいよいよお化け屋敷の中へ入っていった。
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