生徒会とメガネっ子
中は生暖かい風が充満していた。

「うう…」

綾はますます健紫の服のすそを強く握り締めた。

「大丈夫?怖くない?」

「怖くないわけないじゃないですか…」

健紫が心配そうにたずねると、小さな声でこう答えた。

シャーー!!

曲がり角を曲がろうとしたときに、ミイラらしきものが奇声をあげながら登場してきた。

「きゃああ!!!」

綾は健紫の腕に抱きついた。

「綾ちゃん?」

突然の出来事に、健紫は少し動揺したがまんざらでもなさそうな表情をした。

「あっ…ごめんなさい…」

綾が離れようとすると、

「そんなに怖いならそのままでいいよ。」

と言った。
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