キミをカンジル~愛~
この日愛は
携帯を家に忘れて
とりにかえってから
みんなと合流することにした。
-----ガチャ--
家に入り二階にあがると
隣りのお兄ちゃんの部屋が
少しあいていた
『お兄ちゃん?』
愛が顔を出すと
そこには、異様な匂いがする部屋で
勇太がベッドに座りこんでいた。
手にはビニール袋が握り締められていた。
『お兄ちゃんっ!
またシンナーやったの?
やめときなよっ!
こないだもやってもうすこして死ぬところだったんだよ』
愛は手を揺するが
勇太は一点を見つめるだけだった。
『お兄ちゃん?お兄ちゃ』
『うるせーんだよ!』
勇太は突然目をむき出し
近くにあったマグカップをなげてきた