狼彼氏×天然彼女












再確認する
あたしたちの体勢。




あたしの背中はぴったり準備室の壁にくっついていて



あたしの顔の両側に舜の大きな手が壁に押しつけられている。



舜の長い右足が
あたしが逃げられないようにあたしの横にあって、









そして、
舜の顔は…




「――…っえ?!」



あたしの顔の目の前。






「…なんだよ」




なんだよじゃないよ!

なんでこんなに顔を近付けなくちゃなんないのよ!!



理解不能………






「……か…顔…」




「…あ?」




「…顔!顔が近い!」






そう叫んだあたしに
返ってきた言葉は……












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