狼彼氏×天然彼女












でも実紅のことは
気になるっていうより


きっと"ほっとけない"って言葉のほうが合ってる気がする。




おっちょこちょいだし

なんかちっこいし…



少し気になるっていう気持ちとは違う気がするんだ。







「実紅ちゃん…モテんからね―」



「知ってんよ…」




あいつ、
自覚ねえけどな。

自分がモテるって。






「好きって気づいたときには他の男に取られちゃってんかもしんねえしな―…」



「…なにが言いてえんだよ」





洸太は俺の机なのにも関わらず机の上であぐらをかいた。



そして溜め息をついた。




「さっさと自分の気持ちに気づけってこと!!気づいたときには…遅いかもしんねえだろ」




洸太は話し終えたとき
一瞬悲しそうな表情をしていた。


洸太過去なんかあったのか…









「…あ、悪い」




「洸太の言う通りなんじゃね?」


修夜が隣の机に座り話した。



「悩んでても前なんか進めねえじゃん?!」




修夜の言った通りだ。


悩んで 悩んで 悩んで

悩んで 悩んで 悩んで

悩みまくっても
答えが見つかんなくて




結局答えが見つからずに
何も伝えずに
時間だけが過ぎていくぐらいなら











悩まず


ただひたすら
前に進んでいったほうがいいとおもう。





…でも、
人は…どうしてもそういう生き方を出来ねえんだよな。



なんでだろう……



なぜ人は…
悩もうとするんだろう…





ただひたすら
前に進めばいいだけなのに…。












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