狼彼氏×天然彼女

「雨宮君はねえだろ…さすがに」



「片山だったら
『雨宮くぅ〜ん』だよな」



「『雨宮くぅ〜ん』だな」




二人してなんなんだよ…。



雨宮くぅ〜んって―…



キモイから…。
















しかし本物が現れてしまった。





「雨宮くぅ〜〜ん♪」




片山がこっちに向かって走ってくるのが分かった。



…ぅおー。


まじで来やがった。





「……なに？」



俺は
キラッキラスマイルを向けた。


本当はそんなこともやりたくなかったけどな。





「あのねぇ〜？あたしのパートナーやってもらえないかなって思ったんだけど〜」




…俺にやってほしいわけ？



なんでお前みたいな厚化粧女のパートナーになんなきゃなんねえんだよ――…。



冗談じゃねえっての…












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