狼彼氏×天然彼女
「俺は――…」
俺が断ろうとした瞬間―…
「舜は先約がいるから無理なんだぁ〜♪ごめんねぇ〜♪」
修夜が
割り込んできた。
こいつ…
勝手に……
「…あ、そうなんですかぁ。
先約って誰なんですかぁ??」
「先約はねぇ〜……フガッ」
俺は修夜の口を
手で無理矢理塞いだ。
フガッとか言っちゃってるし。
……面白。
「……先約ってのは高畑さんのことなんだ。高畑さんには男友達があんまり居ないから俺がやってあげようかなって思って…」
「…あ、そーなんですかぁ?…ならいいです!!諦めます!!」
よかった…
諦めてくれて。
「―…フガッ…フガフグッ…」
……あ。
修夜の口塞いでるの忘れてた。
俺はパッと手を離してやった。
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