狼彼氏×天然彼女
「……選挙?」
「そう。
もし選挙で当選したら雨宮君に告白する。
もし…選挙で落ちたら当選したほうと雨宮君の邪魔をしない。
……どう?文句ないでしょ?」
文句は…ないけど…
告白、しなきゃいけないの…?
あたし
まだ気持ち分かんないのに……
「告白はちゃんとしてもらいますからね。あなた…早く自分の気持ちに気付きなさいよ」
…気付く?
「あなたは雨宮君のことが好きなのよ!!」
「―…えッ…」
「いいッ?!あなたは雨宮君のことが好きなのッ。だから―…あたしのライバルなのよッ」
片山さんはあたしの肩をガッシリと掴み激しく揺らした。
ちょっと―…
片山さん揺らしすぎー
「いいッ?!
だからあなたには早く自分の気持ちに気付いてもらわないと困るのよッ!!」
「……は、はい」
「ならいいわ!あたしぜっったい選挙負けませんからねッ!!」
「…は、はい!」
つい敬語になってしまった。
片山さんなんかキャラ変わってなかった…??
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