狼彼氏×天然彼女
「はい、どーぞ」
俺の前に出されたのは
俺が欲しかったコーヒーだった。
「…あ、コーヒー」
「あれ?コーヒー嫌だった?」
「いや…
コーヒー欲しかったから」
「…え?そーなの?
…そっか。ならよかった」
実紅は安心したのか
俺の隣に座った。
こいつ…
もう信用したのか?
まぁ、信用してくれたなら信用してくれたでいいけどさ。
「ま、前みたいに…キ…キス…しないでよね」
実紅は俺をこれでもかってぐらい睨みつけてきた。
っつーか、
キスなんかしねえっての。
俺どんだけ欲求不満なんだよ…。
それより、実紅のやつまだ信用してねえじゃん…。
いい加減信用しろよな。
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